
概要
- 延べ面積 :113.44㎡(34.31坪)
- 部屋数 :4LDK
- 玄関 :南入り
- 間口(幅):13.65m
- 奥行(縦):9.1m
- 収納率 :15.87%
プランポイント
平屋を検討される方から出てくる要望は、だいたい似ています。広いLDK、和室、ファミリークローク、パントリー、シューズクローク、独立した洗面台、トイレは2か所。この34.31坪のプランは、そのほぼ全部が入っています。しかも詰め込んだ感じがしない。人気の要素を集めるだけでなく、置き場所まで含めて整理されているからですね。
ポイント①|LDK20帖を家の中心に、和室4.5帖を南に添える
まずLDKが20帖。間口13.65m×奥行9.1mという横長の平面の、ちょうど中央を占めています。
キッチンは北側に横向きに配置され、アイランドのカウンターとダイニングテーブルが手前に並びます。そこから南へリビングが広がり、南面は掃き出し窓。
そしてLDKの南東側に、4.5帖の和室が引き戸でつながっています。開ければLDKの延長として24帖を超える一体空間、閉じれば客間や寝室。南のウッドデッキにも面しているので、和室から直接外に出られる形です。
ポイント②|ファミリークローク4帖を、水回りと個室の交差点に
北西寄り、脱衣室のすぐ西隣に4帖のファミリークローク。この位置がこのプランの心臓部です。
北側には脱衣室3帖と浴室、西側には廊下を挟んで洋室2つと主寝室。つまり洗濯物を「洗う場所」と「着る人がいる場所」のちょうど間に置かれています。
4帖という広さは、家族4人ぶんの日常着をハンガーで掛けてもまだ余る寸法です。しかも南側はLDKに面しているので、リビングから直接出入りすることもできる。通り抜けできる収納は、ただの物置になりにくいんですよね。
ポイント③|トイレを2か所に。洗面台は玄関のそばにも
東側の玄関ホールの脇にトイレがひとつ、そして西側の個室ゾーンにもうひとつ。34坪の横長平屋で、この2か所は妥当な判断です。
間口13.65mの家は、端から端まで15m近くあります。夜中に主寝室から東端のトイレまで歩くのは現実的ではありません。西側にもう1か所あることで、その距離が半分以下になります。
さらに東側には、脱衣室とは別に独立した洗面台が置かれています。玄関から入ってすぐ手を洗える位置で、しかも入浴中でも使える。帰宅時の手洗いと、朝の身支度の渋滞、その両方に効く配置ですね。
ポイント④|玄関からの動線を、東側にまとめる
南東の玄関を入ると、シューズクロークがあり、ホールを経てLDKへ。ホールの北側にはトイレと洗面台、そのさらに奥に浴室と脱衣室が続きます。
来客は玄関からホール、そしてLDKへ。家族は帰宅したら洗面台で手を洗って、そのまま浴室へも行ける。同じ玄関から、2つの動線が分かれています。
キッチンの東側にパントリー1.2帖があるのもポイントで、買い物袋を持って玄関から入り、ホールを抜けてすぐパントリーへ。リビングを横断せずに食品をしまえる位置です。
ポイント⑤|主寝室7.2帖とWIC2.2帖を、南西の一番静かな場所に
南西の角に主寝室7.2帖。その北側にWIC2.2帖が付いています。
玄関からもっとも遠く、LDKからも廊下を挟んで離れた位置。生活音と来客の気配から、しっかり距離が取れています。南向きなので朝の光も入ります。
ファミリークロークがあるうえに、主寝室専用のWICも別に確保されている。夫婦の衣類とお子さんの衣類を分けて管理したい方には、この二段構えは使いやすいはずです。
ポイント⑥|洋室4.6帖×2を北西に。廊下でLDKと切る
北西に洋室4.6帖が2つ並んでいます。その手前を廊下が南北に通り、LDKとのあいだをやわらかく仕切っています。
子ども部屋がLDKから直接見えないので、生活の時間帯が違っても互いに気を遣いません。かといって遠すぎるわけでもなく、廊下を数歩でLDKに出られる距離です。
4.6帖という広さは、ファミリークローク4帖に衣類を出す前提の寸法ですね。机とベッドを置いて、床にゆとりを残せる大きさです。
検討するなら、ここは確認を
- 収納率15.87%:一般的な目安とされる12〜15%に対して、しっかり確保されています。ファミリークローク4帖、WIC2.2帖、パントリー1.2帖、シューズクローク。用途ごとに分かれているので、数字どおりの使い勝手が期待できます。
- 間口13.65mの敷地:駐車スペースを横に並べるなら、さらに幅が要ります。台数から逆算しておきたいところ。2台を建物と並べて配置するなら、間口18m前後は見ておく必要があります。
- 建築面積が大きい:34.31坪をすべて1階に置く形です。建ぺい率60%の地域なら、敷地は57坪以上が目安になります。土地の条件がこのプランを選べるかどうかを決める部分なので、まずここから確認を。
- 要素が多いぶん、建築費も上がる:トイレ2か所、洗面2か所、和室、収納の造作。ひとつずつは小さくても、積み上がると差になります。「全部入り」を目指すなら、優先順位を先に決めておくと、予算調整のときに迷いません。
- 和室をLDKに開くかどうか:引き戸を開けたときの一体感は魅力ですが、客間として泊まってもらう使い方をするなら、音とにおいは通ります。建具の仕様と使い方を、先に決めておきたいですね。
こんなご家族に向いています
- 平屋で4LDKを希望される、4〜5人のご家族
- 広い敷地を確保できる方
- 和室を日常的に使いたい方
- 帰宅動線と来客動線を分けたい方
- 「あれもこれも欲しい」を一度きちんと並べて検討したい方
まとめ|全部入りは、置き場所で決まる
人気の要素を全部入れた家は、ともすると要素の寄せ集めになります。使わない和室、通らないファミリークローク、遠すぎる2つ目のトイレ。そうなると、面積とお金を使ったぶんが返ってきません。
このプランがうまいのは、それぞれに理由のある場所を与えているところです。和室はデッキの手前、ファミリークロークは洗う場所と着る場所の間、2つ目のトイレは寝室の近く、洗面台は玄関のそば。どれも「そこにある必然性」があります。
要望をたくさんお持ちの方は、まず全部書き出してみてください。そのうえで、ひとつずつ「なぜそこに必要なのか」を考えていくと、おなかいっぱいでも胃もたれしない家になりますー。
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複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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