狭小地でも外部環境が悪くても外は気にしませんプラン

間取り紹介

概要

  • 延べ面積 :86.32㎡(26.11坪)
  • 部屋数  :3LDK
  • 玄関   :東西入り
  • 間口(幅):9.1m
  • 奥行(縦):10.465m
  • 収納率  :13.42%

プランポイント

隣の家が近い。前の道路の交通量が多い。南側にマンションが建っている。土地探しをしていると、そういう条件にぶつかることがあります。この26.11坪の平屋の答えは、はっきりしています。外に期待するのをやめて、光も景色も家の内側につくってしまう。中央に中庭を置いた、外を気にしないための間取りです。

ポイント①|建物の真ん中に中庭を置く

平面の中央に「中庭」と書かれたウッドデッキがあります。植栽も入っていて、家に囲まれた小さな屋外です。

外周の窓に頼ると、隣家の視線や道路の音がそのまま入ってきます。でも中庭からの光なら、他人の目を気にせずカーテンを開けたままにできる。しかも音も入りません。

26坪という限られた面積のなかで、中庭に場所を割くのは勇気の要る判断です。それでも成立しているのは、この中庭が単なる庭ではなく、家じゅうに光を配る装置になっているからですね。

ポイント②|LDK20.1帖を、中庭に沿ってL字に回す

LDKは20.1帖。中庭の南側と東側を、L字に回り込む形で配置されています。

キッチンは東側に縦向き、その南にダイニングテーブル、さらに南西にリビング。どこにいても、視線の先に中庭の緑があります。

外周の窓は最小限でも、中庭に面した窓を大きく取れば十分に明るくなる。しかもその窓は、誰にも見られません。「外は気にしません」というタイトルは、この関係を言い表しています。

ポイント③|玄関からパントリーへ、そのまま抜ける

東側の玄関を入ると、ホールがあり、その南にパントリー1.8帖。パントリーはキッチンに直接つながっています。

買い物から帰って、玄関、パントリー、キッチン。リビングを通らずに食品をしまえる形です。26坪の家でこの裏動線を確保しているのは、なかなか気が利いています。

玄関ホールからは、北へ行けば水回り、南へ行けばLDK。中庭を中心に、家の各所へ短い距離で分岐していきます。

ポイント④|水回りを北側に集約する

北側には、東から浴室2帖、洗面脱衣室2帖、トイレ、そしてファミリークローク3帖。

洗面脱衣室が2帖とコンパクトですが、その西隣にファミリークローク3帖があるので、洗って干してしまうまでの距離は短く済みます。

そして注目したいのは、この水回り列が中庭の北側にあること。中庭に面した窓を取れるので、湿気のこもりやすい水回りに、風の通り道を確保できています。

ポイント⑤|主寝室7.5帖を北西に。個室2つを西と南西に

北西の角に主寝室7.5帖。26坪の家としては、かなりゆったりした広さです。

洋室4.5帖が2つは、西側と南西。どちらも中庭に面した位置にあります。個室の窓が外周ではなく中庭を向いているので、隣家との距離を気にせずに開けられます。

4.5帖という広さは、ファミリークローク3帖に衣類を出す前提の寸法ですね。机とベッドを置くには足ります。

ポイント⑥|26.11坪に3LDKと中庭を収める

延べ面積86.32㎡で3LDK、しかも中庭付き。これはかなりの詰め込み方です。

成立しているのは、通路をほとんど持たない構成だからです。玄関ホールから各所へ直接分かれていくので、歩くためだけの床がありません。

そして中庭が「余白」の役割を担っているのも大きい。室内をぎゅっと詰めても、真ん中に抜けがあるから息苦しくならないんですよね。

検討するなら、ここは確認を

  • 収納率13.42%:26坪という規模を考えると、よく確保できているほうです。ファミリークローク3帖とパントリー1.8帖が要所を押さえていて、用途も分かれています。ただし大物の置き場は手薄なので、ふとんや季節家電の行き先は決めておきたいところ。
  • 中庭の排水と落ち葉:四方を建物に囲まれた場所なので、雨水も落ち葉もたまりやすくなります。排水経路と、掃除のために出入りできる動線を、図面の段階で確認しておきましょう。植栽の樹種選びでも手間が変わります。
  • 中庭の面積は居室になりません:26坪のうち、中庭のぶんは床面積に含まれない外部です。同じ面積で部屋数や広さを優先するなら、中庭を閉じる選択肢もあります。何を優先するかの判断ですね。
  • 外周に窓が少ないことの裏返し:中庭からの光は安定していますが、遠くへの眺望はありません。開放感より安心感を取る形なので、その性格が合うかどうかは確認したいところ。
  • 建築面積が敷地に載るか:間口9.1m×奥行10.465m。狭小地向けのプランではありますが、平屋なので建築面積はそのまま必要です。建ぺい率と駐車スペースを含めて、敷地図の上で検証を。

こんなご家族に向いています

  • 隣家が近い、あるいは道路の交通量が多い土地の方
  • カーテンを開けたまま暮らしたい方
  • 外からの視線を気にせず、庭に出たい方
  • 平屋で3LDKを、コンパクトにまとめたい方
  • 眺望よりも落ち着きを優先したい方

まとめ|外が悪いなら、内側につくればいい

土地探しで妥協するのは、たいてい周辺環境です。予算と広さを優先すると、隣家との距離や道路条件は選べなくなる。それで諦める方も多いんですよね。

でも家の側でできることは、まだあります。外に開けないなら、内に開く。中庭という小さな外部を抱え込めば、光も風も緑も手に入ります。しかもそれは、誰にも邪魔されません。

土地の条件が今ひとつだと感じている方は、「この土地でどう建てるか」に発想を切り替えてみてください。条件が悪いからこそ生まれる間取りもありますよ。

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家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。

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