

概要
- 延べ面積 :115.11㎡(34.82坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :南入り
- 間口(幅):9.555m
- 奥行(縦):8.19m
- 収納率 :12.08%
プランポイント
帰宅したときに通る道と、家事をするときに通る道。この2本は別のものとして考えられがちですが、うまく重ねると両方が短くなります。この間取りは洗面所を交点にして、その2本を交差させました。34.82坪で、1階にも2階にもファミリークロークがあるという贅沢な構成です。
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ポイント①|帰宅動線と家事動線が、洗面所で交わる
玄関を上がってホールに出ると、正面に洗面所があります。ここが交点です。
帰ってきた人は、ホールから洗面所へ、手を洗って、そのまま脱衣室・浴室へ。一方で家事をする人は、キッチンからパントリーを抜けて脱衣室へ。まったく違う目的の2本が、同じ場所を通ります。
同じ場所を共有するということは、そこへ至る通路を2本作らなくていいということです。廊下の総延長が短くなるので、その面積をLDKに回せる。20.5帖という広さは、この整理の結果でもあります。
ポイント②|1階は、脱衣室3帖からファミリークローク2.5帖へ直結
脱衣室が3帖。その西隣にファミリークローク2.5帖があります。洗濯機は脱衣室の中です。
洗って、乾かして、扉一枚向こうにしまう。この短さがあると、洗濯物を「とりあえずソファに置く」という現象が起きにくくなります。たたんだ先が遠いから山になるわけで、近ければそのまま片付くんですよね。
ファミリークロークは西に張り出した位置にあるので、通路としてではなく、独立した部屋として使えます。
ポイント③|2階にもファミリークローク4帖。子ども部屋2室をつなぐ
2階には、さらに4帖のファミリークロークがあります。しかも洋室6帖と洋室6帖のあいだに置かれていて、両側から出入りできる形です。
お子さんが成長すると、衣類の量も管理も本人中心に変わっていきます。そのとき1階のファミクロだけでは足りなくなる。2階に4帖用意しておけば、成長に合わせて収納の重心を移せます。
1階と2階、両方にファミリークロークがある間取りはそう多くありません。34.82坪という余裕があってこそできる構成ですね。
ポイント④|20.5帖のLDKと、2帖の畳コーナー
LDKは20.5帖。キッチンは北側の壁沿いにあり、冷蔵庫もその並びです。ダイニング、リビングと南へ広がり、南東に階段があります。
そしてLDKの西側、洗面所との境に畳コーナー2帖。引戸で仕切れる形です。アイロンをかける、子どもが座って絵を描く、来客の荷物を一時的に置く。位置が家事動線の途中なので、使う場面のほうから寄ってきます。
2帖という小ささがちょうどよくて、独立した和室ほど場所を取らないのに、使い道はしっかりあります。
ポイント⑤|主寝室8帖と、吹抜けでつながる2階
2階は主寝室8帖と洋室6帖が2室。中央に吹抜けがあり、1階のLDKと縦につながっています。
主寝室が8帖あるので、ベッド以外に机を置く余裕もあります。子ども部屋も6帖ずつと、この規模の家としては広めですね。個室にしっかり面積を配りつつ、LDKも20.5帖を確保している。全体としてゆとりのある配分です。
検討するなら、ここは確認を
- 2階ファミリークロークの通り抜け:両側の洋室から入れる形なので、お子さんが成長すると「隣の部屋から人が入ってくる」構造になります。思春期以降を考えると、片側を塞げるようにしておくか、鍵をつけるかの検討はしておきたいところです。
- 動線が交わることの裏返し:帰宅動線と家事動線が同じ場所を通るということは、時間帯によっては混み合うということでもあります。朝、洗面所に人が集まる時間の使い方はイメージしておいてください。
- 吹抜けの音と空調:LDKの音は2階へ届きます。断熱性能とセットで検討したい要素ですね。
- 収納率12.08%:標準的な水準です。ファミクロが2か所ある一方で、パントリーやシューズクロークは小さめなので、玄関まわりの荷物の置き場は決めておくと安心かなと思います。
- ファミリークロークの張り出し:1階の西側に飛び出した形なので、外壁面積がその分増えます。断熱とコストの面で、四角に近づけた場合との比較はしておきたいですね。
こんなご家族に向いています
- 帰宅後の動きと家事の動きを両方短くしたい方
- お子さんが2人いて、それぞれに6帖の個室を用意したい方
- 洗濯物をしまう場所を1階と2階の両方に持ちたい方
- LDKに20帖以上を確保したい方
- 34坪台で3LDKを建てたい方
まとめ|動線は「分ける」より「重ねる」ほうが効くことがある
家事動線と帰宅動線を分離しましょう、という話はよく聞きます。たしかに分ければ干渉しません。ただ、そのぶん通路が2本必要になります。
この間取りは逆の発想で、あえて交差させました。交点に洗面所という「どちらの目的でも使う場所」を置いたので、共有しても不都合が出ません。
分けるか、重ねるか。判断の基準は、その場所が両方の動線にとって必要かどうかです。必要なら重ねたほうが面積の効率は上がります。いま2本の廊下が並んでいる間取りがあれば、まとめられないか見てみてくださいー。
こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
- 提案されたプランに、どうもピンとこない
- 担当者と感覚が合わず、モヤモヤしている
- 「他の可能性」をプロの目線で知っておきたい
- SNSで集めた情報が多すぎて、整理できない
- 完成したあとの暮らしが、うまく想像できない
家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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