

概要
- 延べ面積 :120.07㎡(36.32坪)
- 部屋数 :4LDK
- 玄関 :北入り
- 間口(幅):9.1m
- 奥行(縦):7.28m
- 収納率 :10.34%
プランポイント
服は誰のものか。そう聞かれれば「自分のもの」と答えます。だから自分の部屋にしまう。長いあいだ、それが当たり前でした。でも家全体で見ると、この「所有」の考え方はかなり効率が悪いんですよね。この36.32坪の4LDKは、衣類を家族で共有する場所にまとめました。2階のファミリークローク4帖が、その中心です。
ポイント①|衣類を各部屋に分けず、4帖に集める
2階の北東に、ファミリークローク4帖。個室3つのクローゼットは、それぞれ最小限に抑えられています。
各部屋に大きなクローゼットを付けると、扉と壁と、そこへ行くための通路が、その数だけ必要になります。1か所にまとめてしまえば、同じ収納量でも占める面積は小さくなる。
しかも家族全員の衣類が1か所にあるので、洗濯物をしまうのが一度で済みます。4部屋を回って配って歩く必要がない。所有をやめて共有にすると、面積も手間も減るんですよね。
ポイント②|ランドリールーム3帖を、クロークの向かいに置く
2階の北西に、ランドリールーム3帖。廊下を挟んでファミリークロークの向かいです。
洗濯機はここ。室内干しのバーも2本描かれています。乾いたら、廊下を渡って数歩でクロークへ。
洗う・干す・しまうが、2階の北側だけで完結します。1階の脱衣室で洗って2階に運ぶ、という上下移動が発生しません。洗濯という家事のなかで、いちばん体力を使う部分がなくなります。
ポイント③|2階に水回りを持ち上げた判断
1階にも浴室2帖と脱衣室2帖、洗面所があります。でも洗濯機は2階です。
これは意図的な分離ですね。脱いだものは1階、洗うのは2階。一見遠回りに思えますが、干す場所としまう場所が2階にあるので、トータルでは移動が減ります。
そして2階にトイレもあるので、朝の身支度が2階で完結します。個室が3つとも2階にあるプランなので、この配置は理にかなっています。
ポイント④|LDK17.7帖を、1階の南に大きく取る
1階の南側がLDK17.7帖。西側にキッチンが縦向きに配置され、その東にダイニングテーブル、さらに東がリビングです。
キッチンの西にはパントリー2.2帖。食品ストックと家電の置き場として、しっかり確保されています。
南面には掃き出し窓とウッドデッキ、そして植栽。間口9.1m×奥行7.28mの総二階なので、1階の南半分をまるごとLDKに使える形です。
ポイント⑤|和室4.5帖を、玄関ホールの隣に
1階の北東に和室4.5帖。玄関ホールから直接入れる位置です。
来客をLDKに通さずに案内できますし、普段はLDKの延長としても使えます。1階に個室がないプランなので、この和室が予備室の役割も果たします。
将来、階段の上り下りがつらくなったときに、1階で眠れる部屋があるかどうか。この和室があることで、その心配が減ります。
ポイント⑥|1階の水回りを、北西にまとめる
1階の北西に、浴室2帖、脱衣室2帖、洗面所、トイレ。玄関ホールから近い位置です。
帰宅してすぐ手を洗える動線があり、そのまま浴室にも行けます。洗面所が脱衣室と分かれているので、入浴中でも洗面台は使えます。
洗濯機が2階にあるぶん、1階の脱衣室は「脱ぐ場所」に徹しています。役割を絞ったぶん、2帖でも窮屈になりません。
検討するなら、ここは確認を
- 収納率10.34%:ファミリークローク4帖とパントリー2.2帖が柱で、各室のクローゼットは小さめ。数字としては控えめです。特にふとんや季節家電の置き場がないので、階段下や2階廊下に造作を足せないか、早い段階で相談しておきたいところ。
- 共有クロークが成立する前提:家族全員の衣類を1か所に置くので、それぞれの区画をどう分けるかを決めておく必要があります。思春期のお子さんが「自分の服は自分の部屋に」となる可能性も含めて、家具で足せる余地は残しておきたいですね。
- 洗濯機が2階にある:脱衣室は1階なので、脱いだものを2階に運ぶ動きが発生します。1階に洗濯物を入れるカゴを置くのか、あるいは2階に脱衣スペースを兼ねさせるのか。実際の使い方を想像しておきたいところ。
- 2階の水回りの音と漏水:洗濯機が2階にあると、給排水の音が1階に響きます。1階のどの部屋の真上になるかを図面で確認し、防水と防音の仕様を聞いておきましょう。
- 1階の個室が和室のみ:将来ここを寝室にする想定なら、収納とトイレとの距離も含めて確認しておくと安心です。
こんなご家族に向いています
- 洗濯物をしまう手間をとにかく減らしたい方
- 家族の衣類をまとめて管理したい方
- お子さんが2人までのご家庭
- 1階に客間や予備室が欲しい方
- 総二階でコストを抑えつつ、収納は集約したい方
まとめ|共有にすると、面積も手間も減る
一人ひとりに専用のものを持たせるのが豊かさだ、という考え方があります。でも家に関して言えば、それは必ずしも効率的ではありません。
このプランは、衣類という「個人のもの」をあえて共有の場所に集めました。その結果、各部屋のクローゼットが小さくて済み、洗濯物をしまう手間も一度で終わる。所有をやめたことで、暮らしが軽くなっています。
収納を考えるときは、「誰のものか」より「どこで使うか」で分けてみてください。持ち主ごとに分けるより、使う場所ごとに分けたほうが、たいてい効率がよくなりますー。
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