

概要
- 延べ面積 :125.86㎡(38.07坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :東(西)入り
- 間口(幅):10.01m
- 奥行(縦):7.28m
プランポイント
思春期のお子さんがいるご家庭で、よくいただく相談があります。友達を呼びたいらしいけれど、リビングを通らせるのは気まずいらしい。かといって、誰が来たのか分からないのも困る。この38.07坪のプランは、玄関からの道を2本用意して、その両方をキッチンから見える位置に置きました。
ポイント①|玄関から、2本の道が出ている
玄関を入ると、正面にホール、右手にシューズクローク2.5帖。
シューズクロークは通り抜けられるようになっていて、そこから廊下へ出られます。つまり正面から入る道と、クロークを抜ける道の2本があります。
家族は普段クローク側を使い、来客は正面から。靴が出しっぱなしでも、お客様の目に入るのは正面の玄関だけです。急な来客に強い形ですね。
ポイント②|階段は家の中心。上がる姿は見えている
その2本の道は、どちらも家の中央の階段へつながります。
階段はLDKの東隣。壁で仕切ってはいますが、キッチンからは通り道が見える位置です。誰が上がっていったかは分かる。でも上がる本人は、リビングでくつろぐ家族の前を横切らずに済みます。
見えているけれど、通らされてはいない。この距離感が、年頃のお子さんがいるご家庭では意外と効いてきます。
ポイント③|LDK18.0帖と、南のウッドデッキ
LDKは1階の西半分、18.0帖。南側にウッドデッキが続きます。
キッチンは北西の角に寄せ、その北にパントリー1.5帖。調理台からデッキまでが一直線なので、外で食事をする日も運びやすい配置です。
18帖という数字は38坪の家としては控えめですが、そのぶんを水回りと収納に配っています。どこに面積を置くかの選択ですね。
ポイント④|水回りを北に一列。ファミリークローク3.0帖まで続ける
北側は西から、パントリー1.5帖、浴室2.0帖、脱衣室2.5帖、洗面所、そしてファミリークローク3.0帖。
脱ぐ、洗う、しまうが横並びです。洗濯機から数歩でクロークに届くので、たたんで各部屋へ運ぶ手間がありません。
ファミリークロークは玄関側にも近いので、帰宅して上着を掛ける場所としても使えます。1つの部屋に2つの役目を持たせた置き方です。
ポイント⑤|2階の階段前を、あえて広く残す
2階に上がると、階段の正面にユーティリティスペースがあります。
部屋として仕切っていない、ただの広い場所です。雨の日に洗濯物を干す、荷物を仮置きする、子どもが小さいうちは遊び場にする。使い方を決めていません。
2階の廊下は通るだけの場所になりがちですが、幅を足すだけで用途が生まれます。面積あたりの費用も、居室をひとつ増やすより安く済みます。
ポイント⑥|主寝室9.25帖と、納戸3.0帖
2階の南西に主寝室9.25帖、隣にWIC2.25帖。北側に納戸3.0帖があります。
9.25帖は寝るだけなら広すぎるくらいですが、テレビを置いたり、ソファを入れたりする余裕があります。子どもが独立したあとの居場所としても使えますね。
納戸3.0帖は季節ものの収納です。ここがあるおかげで、各部屋のクローゼットを日常使いに絞れます。
検討するなら、ここは確認を
- 必要な敷地:建物で10.01m×7.28m。加えて南のウッドデッキと駐車スペースが要ります。間口の広い土地が前提になるので、候補地の形状とあわせて確認を。
- ウッドデッキの手入れ:木のデッキは数年ごとに塗り直しが要ります。人工木にするか天然木にするかで、その後の手間と費用が変わります。契約前に仕様を決めておきたいところ。
- 屋根の形:1階が10.01m、2階が8.19m。1階だけの部分に下屋の屋根が乗ります。谷になる部分は雨漏りの起点になりやすい箇所なので、納まりの仕様を確認しておきたいですね。
- 2階のトイレの位置:北東の角、洋室6.0帖の隣です。夜中の音が寝室に届くかどうかは、配管の経路も含めて設計者に聞いておくと安心です。
- シューズクロークの湿気:通り抜け型は空気が動きやすい反面、濡れた靴を置く場所でもあります。換気扇か窓のどちらかは入れておきたいところ。
こんなご家族に向いています
- お子さんが中学生以上のご家庭
- 来客の多いお宅
- 洗濯の動線を短くしたい方
- 庭で食事をする時間を持ちたい方
- 2階に収納をまとめて置きたい方
まとめ|見えることと、通らされることは違う
家族の様子は把握したい。でも監視はしたくない。この2つは矛盾しているようで、間取りでは両立できます。
必要なのは、通り道をリビングの中に引き込むことではありません。通り道が見える位置に、家族のいる場所を置くことです。
ご自身のプランで、キッチンに立ったときに階段が見えるでしょうか。見えるなら、それだけで十分かもしれませんー。
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こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
- 提案されたプランに、どうもピンとこない
- 担当者と感覚が合わず、モヤモヤしている
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家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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